大切な思い出、尊い思い出|介護老人保健施設エーデルワイス


外観

介護老人保健施設とは、リハビリを中心とした医療サービスを提供し在宅復帰を目的とした介護保険施設であり、
デイケアとは「通所リハビリテーション」のことで理学療法・作業療法・言語療法などのサービス提供により、身体機能の維持・回復、痴呆の軽減と日常生活の回復を目的の主としているものである。

東京都板橋区に位置する「老人保健施設エーデルワイス」
取材時に、1階の賑わうリハビリルームの一角で女性利用者の方が職員さん付き添いで車椅子から何とか立ちあがると平行棒に掴まり、数メートルの距離をゆっくりと歩く姿が見られた。
決して安定しているようには見えない足取りではあるが、数メートルを歩き椅子に座った後には笑顔である。
休憩を兼ねてか、職員さんと息子の話などをされて笑い声も聞こえる。
身体機能の維持や向上を目的とする場ではあるが、知らずのうちに心のリハビリにもなっており、
人との繋がりが生まれる場でもあると思えた。

関係する全ての人を大切にする、それは身体機能に限らず心を汲むことの積み重ねであることを
現場職員の方々が話してくれた。
介護長である佐藤氏、デイケアの副主任である木曽氏と山本氏。

介護を始めるきっかけはそれぞれで良いんです
矢澤:本日は老人保健施設とデイケアを統括する佐藤さん、デイケアの副主任である木曽さん、山元さんと役職の立場にある方が揃いましたが皆さん何故介護の仕事を始められたのですか?
木曽氏:私は何となくの気持ちで始めたんですよ。別の事務職をしていたんですけど、身内にヘルパーの資格を持っている者がいて自分も取ってみよう、先々活かせるのではないかと思ったんです。
矢澤:資格をとってみようと思われただけで十分なきっかけですよね。こちらの老健に入られたのは何故ですか?
木曽氏:資格取得後に研修で来たんです。他の施設にも研修へは行ったんですけど、ここで働きたいと思いました。研修をする中で職員さんも利用者さんも「楽しそう」に感じて自分も働きたいと思い入りました。
矢澤:職員、利用者さんの双方が充実していることは大きかったんですね。山元さんと佐藤さんはいかがですか?
佐藤氏:高校卒業後は土木関係の仕事をしていました。ある日の現場の隣が介護施設で、車椅子を押している人の姿を見てその光景を見て「楽しそう」と思ったんです。それから転職をして今までやってきました。
山元氏:私は学生時代に親しい友人が事故に遭いまして、別の友人と自分は事故に遭った友人の介護とリハビリをしていこうと思い介護のことを学び始めました。介護の仕事というよりは、介護の技術などを身に付けたいという気持ちでしたね。
矢澤:そうなんですか。山元さんは結果としてか介護の仕事に従事されたのはなぜですか?
山元氏:友人の介護にあたることはなく、大学卒業後には介護以外の会社の面接も受けました。その中で、ここ(エーデルワイス)の面接時に当時の事務長さんが熱意のある方で介護の仕事を勧められて、”やってみよう”と思い入職しました。
左から木曽氏(デイケア:副主任)山元氏(デイケア:副主任)佐藤氏(介護長)

左から木曽氏(デイケア:副主任)山元氏(デイケア:副主任)佐藤氏(介護長)

 

ケアを行う職員が「楽しい」と思えることが大切
矢澤:お三方は10年以上介護の仕事をされていますね。それぞれが福祉や介護とは別の畑で働いたり、学んだりしてきた中で始められた高齢者介護の仕事ですが、長く続けてこられたポイントは何かございますか?
佐藤氏:お話したように「楽そう」と思ったことがきっかけで始めた訳ですが、”こういう介護がしたい”というような強いイメージがなかったことにより、何でも吸収していけたと思います。
また、経験した場での先輩や上司に恵まれたことも大きいと思います。それぞれの先輩の個性があって、色んなことを教えてもらいましたし、それに応えようという気持ちもあり「辞めよう」とは思ったことはないですね。
矢澤:強い想いは大事ですけど、それによって自分の思いと合致しない場合にモチベーションが維持出来なくなることはありますよね。それを支えてくれる一因として職場の人は重要ですし、恵まれたことは本当に大きかったんでしょうね。
佐藤氏:そうですね。介護長という立場になって職員さんの大切さをより実感しますし、自分が一緒に働く職員さんにとって頼りがいのある人になれればと思います。
矢澤:インタビューをさせて頂いている中で、木曽さんや山元さんとの会話や掛け合いを見ていても、良い意味で仲が良さそうで、お互いを解っている感じはしますね。
木曽氏:どうなんでしょうね(笑)
私は仕事の中で困難なこともあるので、辞めたいと思うこともありましたけど結局は同じ仕事に就く自分もわかっています。ですので続けているのもありますし、人生も仕事も楽しんでやっていたいんです。今の仕事は楽しいですよ。居心地というか人間関係も良いので。
矢澤:良いことですね。仕事を楽しむことは難しい人が多いでしょうけど「楽しい」と言えることは素晴らしいですし、それが介護職のやりがいなんでしょうね。山元さんはいかがですか?
山元氏:最初は辛いこともありましたけど、ある時期から人と関わることやコミュニケーションを図ることが楽しくなりましたね。今も楽しくて仕方ないですね。
矢澤:皆さんが充実されているようで、それは他の職員さんも含めての関係性だと思いますね。これから、新しい職員さんとも良い関係を築いていかれると思いますが求める要素などは何かありますか?
佐藤氏:楽しめる人、人に対してポジティブに考えられる人は良いですね。技術とかは特に関係ないですね。
山元氏:関わる全ての人の気持ちを、気付けたり、汲み取れたり、それを共有できること、ですかね。
木曽氏:向上心のある人、意欲がある人と一緒に働きたいと思います。
矢澤:どれも大事ですし、どれかをきっかけに「働きたい」と思ってもらえれば嬉しいですよね。働いていく中で身につく要素もあるでしょうから。ベテランと言えるお三方が職員さんと接する上で意識している事、心掛けている事はありますか?
佐藤氏:一人ひとり違いますから、焦らずにその人に合わせて育てていく事はいつも意識してますね。その為には、よく観察してその人を知ることですね。
矢澤:確かに、現場を統括する介護長ともなると全体の把握から個の把握まで大変でしょうけど外せないポイントですよね。
山元氏:普段から悩んでいる人などを積極的に見つけて、日々、些細なコミュニケーションを意識してます。感情的に怒ることなどはせずに、相手の事も考えて叱ることも意識しますね。

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介護の楽さを共有しながら描く未来
矢澤:老人保健施設で働くことのメリットは何だとお考えですか?
佐藤氏:介護の勉強になることは勿論ですが、専門職の方が多いのでそれらを学ぶことも出来る所ですね。元気な利用者さんも多く楽しいですよ。
矢澤:一般的な介護の印象は食事や排泄などの介助ですが、他の部分も学べるのは自身の成長にもなりますよね。
矢澤:最後にこちらの施設の考える未来やメッセージなどお願いします。
山元氏:人間関係は大事にしていますし、自信をもって職員がチームとして働けていると思います。
佐藤氏:至らない所はまだまだありますし、創り上げていかなくてはならない所も多いです。
専門職として最高の仕事を全うして「エーデルワイスで働いてるのっ!すごい!」と言われるような施設にしていきたいです。またその仲間を増やしていきたいですね。

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編集後記

介護の仕事を10年以上続けることは様々な要因から考えて難しいと言える。
しかし、続けるということは今回話しを伺った3人に共通する「楽しい」ということ。
その感じ方は様々だが、働きたい、働こうと思う人を支え、「勇気」を与え、共に歩んでくれるチームが形成されていると強く感じた。
エーデルワイスの花言葉「大切な思い出」「勇気」、
関わる人にとって今も未来も良き思い出になり、楽しい、楽しかったと思える人と人との繋がりを
いつまでも「大切な思い出」として。
介護職の魅力や楽しめることを語ってくれた3人に感謝したい。

施設情報
施設名 介護老人保健施設エーデルワイス
交通アクセス 都営三田線新高島平駅より徒歩12分
住所 〒175-0084
東京都板橋区四葉2-21-16
地図