認知症を理解できれば介護が楽になる話


roujin_haikai_woman認知症患者は急速に増えていき、2025年には700万人を突破すると言われています。65歳以上の5人に1人は認知症になると言われています。
認知症とは一体どのような病気なのでしょうか。

■ある高齢者からの実体験
私が働いていた頃に、一過性の認知症の人に出会ったことがあります。
その方は脳の血流が悪く、日によっては認知症に非常に似た症状を発症します。しかし、それは一時のもので、時間が経てば通常の状態に戻るのです。
その方からの認知症の時の感覚を言葉にしてもらいました。
「20畳ぐらいはある広い部屋で自分一人きりで過ごしています。声はどこからか聞こえてきますが、それは大きくなったり、小さくなったり、言葉は日本語の時もあれば中国語のような複雑な言葉の時もあります。急に足元が濡れたり、ベッドが出現したり、人が目の前に立ったりしますが、それは出現しては消えての繰り返しです。
部屋の大きさも20畳ぐらいの時もあれば6畳程度の狭い空間の時もあります。部屋に置いている物は毎回違います。」
その方が認知症の症状が出ている時は、声をかけても反応は薄く、言葉に対して何も返答がないことも多かったです。床が濡れているという表現は失禁を繰り返していたからだと推測されます。
このように認知症とはどういう症状なのか、どのような状況に置かれているのかを知ることは、我々介護者にとっては非常に大切なことだといえます。

■心構えについて
認知症の方と接していると、何度も同じことを繰り返したり、問題行動などが起きて介護する側としてもイライラしてしまう時もあります。
こちらも人間ですからね。仕事と割り切っても感情が移入してしまう時もあります。
しかし、あくまで認知症患者の方は病気なのです。足が悪い人、心臓が悪い人と同じように理解力、認知機能の低下の病気なのです。
私は認知症患者の方にはよくこの言葉をお伝えします
「あなたに何が起ころうとも、それはあなたの責任じゃないですから」と。

認知症はなった人よりも周りの人が大変になる病気だと言われています。
そのためしっかりと認知症という病気を理解しておくことが大切になってきます。