介護業界を創ったのは高齢者以外の人だった話


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現在の日本があるのは間違いなく、高齢者と言われる世代の賜物です。
今の高齢者が戦争を経験しなければ、戦後の貧しい日本を生き抜いてきたから現在の日本はあります。
しかし、介護に関してはどうなのでしょうか。私は今の高齢者が現在の介護業界を作ったとは思えません。作ったのはその下の世代です。

■高齢者の気持ちは高齢者にならないと分からない
現在の介護業界は現在の高齢者の下の世代が作りました。もちろん現在介護を受けている方で介護業界を創設した人もいるかとは思いますが、現在では団塊の世代が高齢者介護のシステムを作っています。
これは問題があると思っています。
例えば「学校」は誰しもが通ったところであり、誰しもが教育を受けた経験があります。経験があるのです。
対して介護に関しては作った人は介護を受けた経験があるのか、答えはNOです。
介護を作るにも関わらず介護を受けたことが無いというのは、介護を受ける側の気持ちを分からずに作るということです。
そういった意味では問題がありますし、現在の日本の介護を作ったのは高齢者ではありません。

■働いていると良く分かる
現場にいるとなぜこんなシステムができたのだろうと疑問に思うことがいくつもありますし、ここをもっと増やせばいいのにと思うこともあります。高齢者自身もそういう発言は多々あります。
やはり介護を受ける側の意見をもっと聞くことが大切ではないでしょうか。
介護とは直接的な関係はありませんが、役所から高齢者宛に届く書類等が非常に小さな文字で書かれており、高齢者の方は口々に「もっと大きな字で書いてほしい」と言っています。この書類を作った人は老眼をきっと経験したことがないのだろうと思います。

私自身高齢者にはなったことがありませんので、高齢者の気持ちが分かるかと聞かれると分かりませんと答えます。
しかし、だからこそ高齢者の発言や動作に気を配って、何を言いたいのか、どんな思いをしているのかをくみ取るように努力はしています。

今まで第一線で日本を支えてきた高齢者に対してもっと配慮を、もっと声を聞く必要があるのではないでしょうか。